「日傘のお兄さん」 豊島ミホ
![]() | 日傘のお兄さん (新潮文庫 と 17-2) (2007/10) 豊島 ミホ 商品詳細を見る |
短編集だけど表題の「日傘のお兄さん」が秀逸!幼児の頃遊んでもらっていた「日陰のお兄さん」と八年ぶりに再会したら、そのお兄さんはロリコン疑惑でネットで追われていた。お兄さんと一緒に逃亡する事に決めた中学生の夏実が生まれ故郷まで帰る道中の話。今でも鮮やかに蘇る、あの竹やぶの家と幼い頃大好きだったお兄さん。今、そのお兄さんが目の前に立っている。犯罪者として…。からっとしてるけどせつない、明るくて可愛いけど哀しい。そんな女の子の心を描く短編集。
泣かせるようなジーンとしたシーンと夏実の心のツッコミのバランスが見事、この年代を描かせたらやっぱり豊島ミホはうまいなあ。何でこの人が「女による女のためのR−18文学賞読者賞」という賞でデビューしたのか全くもって不明・・・。
「夜の朝顔」 豊島ミホ
![]() | 夜の朝顔 (2006/04) 豊島 ミホ 商品詳細を見る |
なんにもない田舎で暮らす小学生センリ。でも気になることは山ほどある。クラスメイトとの微妙な距離感、となり町での発見、垣間みるオトナの事情…。“明るい子ども”でいるため、言葉にできなかった7つの思い。人生で一番長い6年。小学生センリが初めて知る、不安、痛み、憧れ、恋、新しい発見に満ちた日々とほろ苦い成長の過程を、細やかに掬い上げる。
これはおもしろかった!主人公センリの小1から小6まで各1編づつ(4年は2編)の連作集。重松清の「半パンデイズ」の女子版といった感じだけど主人公が女子なだけに元女子のわたしとしてはこっちの方がリアル!
そうそう小学生の頃ってこんなんだったわ、という感じ。近所の子を見てても自分の娘を見てても女の子ってほんと1年ごとに女になっていくというか、成長が目覚しい。
「青空チェリー」の何がおもしろいのかさっぱりだったし「女による女のためのR−18文学賞」というのも意味不明だったけど、こういうの書く筆力があるならもうちょといろいろ読んでみようと思った。
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